磨製石器の用途は?どんな風に使用していたの?
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磨製石器は、縄文時代から使用されている石器です。
磨製石器と打製石器の違いは、磨きを入れているかいないかでしたね。磨きを入れると、切れ味が上がります。
そう考えると、打製石器よりも進化した石器。すなわち打製石器より後に使われていたこと想像できると思います。
では早速、磨製石器の用途について見ていきましょう。
磨製石器の種類と用途
磨製石斧
「磨製石斧(ませいせきふ)」と呼びます。打製石器と違い磨かれているのでなめらかな表面をしていますね。
画像は斧の刃の部分だけですが、木にくくりつけて持ち手をつけて使用していました。
石斧という名前の通り、伐採などに使われています。
打製石斧よりも切れ味は良くなったが、用途は変わらないと覚えておくといいかもしれません。
石鏃
石鏃(せきぞく)と呼ばれる磨製石器は、弓矢の「矢尻(やじり)」の部分に使用されています。
一番最初に獲物に刺さる部分ですね。
大きさは、2cm程度です。ちなみに、なぜ矢の先頭なのに「矢尻」と呼ぶのか疑問に思ったことはないでしょうか?
実は、矢の頭は持ち手の部分です。だから、矢の先頭にあっても矢尻なんですね。
石棒
こちらは石棒(せきぼう)と呼ばれる石器です。
端的に言ってしまうと、男のブツです。主な用途としては、祭祀や子孫の繁栄を願うために使用されていたと言われています。
石皿
下が「石皿(いしざら)」。上が「すり石」と呼ばれています。
主にきのみなどを擦り潰す調理器具として使用されていました。
前回のおさらいになりますが、旧石器時代から新石器時代に変わったことで、食べられるきのみが増えましたね。
つまり、石皿・すり石の出現で調理が可能になったから、旧石器時代では食べられなかったきのみも食べるようになったのです。